また昔ばなしからのスタートですみません。
小学生の頃、朝礼で整列するのとか、集団登校とか、とてもなじめない自分でした。一番苦手だったのが、図工の授業で使う水彩セットを学校一括で買うこと。いま思えば大したことではなかったのかもしれませんが、、、許せませんでしたね、当時は。
なにか物を買う時に、ひとつひとつに対して自分なりの理由づけができていないと使っていても楽しくないのは、子供の頃から今までずっと変わらないところです。ポジティブな表現に言い換えれば、「思い入れが強い物ほど大切にできる。」そういう話です。
もっとも、数万円の製品群に思い入れをと言うならともかく、百円の消しゴムからでも真剣に考えてしまうことがあるので、自分でも困る時はあります。さて、苦労の結果、手元に集まった製品達はとても可愛いものです。このことについて周りから自己陶酔型人間だと言われても、文具についてなら、はばかりません。

まあ、それは極端な例ですが、自分なりにいろいろ考えながら物を組み合わせて使うのは、ひごろの生活にちょっとした刺激が生まれて良いことだと思います。私がいつもお話しをしているとおり、文房具は字が書けて・いつも手元に置けて・カタチを楽しめて・選ぶのは自由という、じつに都合の良い製品ですから、これで組み合わせを楽しまない手はありません。
組み合わせの各自のルール作りと言いますか、最初のきっかけは何でも結構です。例えば好みの色で統一したり、素材を揃えてみたり。徹底して小型軽量を追究するのもアリでしょう。もし何も想像がつかないのでしたら、手始めに、ご自分が気に入った人のライフスタイルを取り入れる手もあります。もちろん、文具以外の製品も組み合わせに取り込んでかまいません。メガネもケータイもおサイフなども。
組み合わせに慣れてきたら、こんどはメリハリ・場面分けを考えます。会社での持ち物と私的なものを使い分ける、デスク用/出張用など。面白い例では、会社のデスクにて、周りの人に勝手に使われてしまう用文具と、自分だけ用文具を分ける例など。なんて、それは自分のお話でした。
手帳やノート類を組み合わせるとなると、各製品の機能的な連携も重要になってきます。仕事の効率がアップする組み合わせ、ルーチンワーク用と創造用との使い分け、いろいろ工夫をしてみてください。

写真は先日、自分の個人サイトでちょっと公開した、私の現在の手帳とノート類の組み合わせです。こういうものを私は「手帳&ノート構成」と呼んでいます。ここでは一番手前の手帳が基点になっていて、その手帳にはスケジュールと多少のメモが記入されます。手帳に書ききれないことは周囲のブロックメモやA5判サイズのノートに任せます。執筆のあらすじ作りや新しいプランなど、創造的な作業はA4判サイズの大きなノートを横向きにし、広々紙面の上でアイディアを展開。身のまわりの書類やラフスケッチは、複数のインデックスタブで仕切られたファイルに収納します。革カバーのホルダーには画用紙が入っていて、気分転換用のノートになっています。これらの組み合わせは固定ではなく、いつも何かが入れ替わっています。組み合わせは常にブラッシュアップを重ねてゆくのです。
この先ずっと組み合わせを続けて、やがて行き着く所まで行ってしまい、妙な物を集めて楽しむような「文具仙人」になってしまうのではないかと思うと、自分が怖いです。じっさい、相手が使っている文具を見ますと、どういう理由でその組み合わせになったのか、ついつい思いを巡らせてしまうのです。やがて「文房具占い」なんていうものができたりして。
和田 哲哉
ワダ テツヤ
(コラム:文房具に寄す)
文房具をテーマにしたサイト「ステーショナリープログラム」主宰。オンラインショップ「信頼文具舗」店長。WEB、紙媒体、講演等を通じ、文房具ファンとしての視点を忘れずに、良質な文房具の普及に努めている

















